生きていれば、どうしようかと迷うことはありふれた日常だけれど、以前は悩みながらでも歩き続けていれば答えが出て、答えを出しさえすればつぎの日の暮らしが始まるという感じだったのに、最近はそうはいかない。
何かにつけて、足が前に出ない。
見通しが持てず、手だてもよく理解できなくて、迷いが不安につながる。
これが老いるということだと痛感する。
大げさなことを書いたけれど、今しきりと迷っている些細なこと。
ガラケーからスマホへの切り替え。
ほとんどの人にとっては解決済みの問題が、自分では解決できない。何が問題かさえ定かでなくなっている。
十分用が足りているのだからガラケーでいくとの居直りもできず、当初は生活に多少の混乱が生じても先々のことと利便性の増大を考えたらスマホにするのが適当との決断もできない。
見る前に飛べた日々が懐かしい。